住まいのメモ帳

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2018.01.04

【結露対策】 長持ちさせる家を建てるために知っておきたい結露防止の四原則

長く暮らせる家の大切な条件の1つが、「家を健康な状態にする」ということです。

人間も健康でなければストレスが溜まるのと同じで、

健康な状態の家では、家族の会話が自然に弾み、趣味や好きなことに没頭でき、家族がすくすく育つ、ふぅーっと一息つける居心地の良さを感じられます。

 

家が不健康になる要因の1つに【結露】があります。

この結露は、主に冬によく聞く話です。

アレルギーの要因になるカビ・ダニを繁殖させているのは結露からくる【水】です。

木材腐朽菌やシロアリなども大好物なこの【水】(結露)の対策を考えるのはとても重要です。

ここで結露を起こさないための、ご家庭でできる四原則をまとめてみました。

 

 

結露防止の四原則

1. 過度な湿度の防止(60%以内)

2. 換気の促進

3. 空気の流通をよくする

4. 室温を適温に保つ

 

 

1.過度な湿度の防止(60%以内)

室内での水蒸気発生を控えることです。当たり前といえば当たり前なのですが

具体的には、

 

”洗濯ものを室内ばかりで干さない”

”加湿器の使用を制限する”

”石油ストーブを使用しない”

 

などです。

 

お部屋でこんなことをしていませんか?

インフルエンザ対策と称して、加湿器をガンガン可動している。

じつは加湿器を使っていると室内の湿度を70~80%近くまで上がっている場合があります。

その空気が寒い外気に面した窓ガラスや外壁、となりの無暖房の部屋の間仕切り壁に接すると…

そこで結露は生じます。

暖房は空気を暖めるエアコンや、輻射熱の原理で温める電気ストーブなどがいいですね。

必要以上の湿度はいりません。バランスが大事です。

 

 

2.換気の促進

 

冬は一般的にはあまり窓を開放しては暮らしません。

なので、換気があまり行われないことが多いです。

人が生活するうえで、水蒸気は発生しています。

加湿器などの使用や、浴室・洗面室などからの水蒸気の発生もあります。

冬はその水蒸気を外部に排出しないと室内に溜まる、もしくは壁の中に入って「壁内結露」「内部結露」の原因になる恐れがあります。

窓を開けると寒い、せっかく暖まった室温を下げたくないという理由もあるのですが、健康な家を維持するには換気は必要条件です。

 

換気扇の中にはせっかく温めた温度をできるだけ下げずに換気することができる「全熱交換型換気扇」というものがありますので、その使用はおススメです!

 

 

3.空気の流通をよくする

 

”壁際に物をおかない”

”押入れの中でも壁際を空ける”

 

家の内部で空気の温度差があるとそこに「結露」はやってきます。

無暖房の部屋と暖房の部屋のあいだの壁は想像しやすいと思います。

 

でも収納をするのに壁際にモノを置かないのはちょっと厳しいですよね。

原理だけでいうとそうなるのですが、ここで言いたいのは家全体の空気の流れを止めないということです。

 

4.室温を適温に保つ

 

”冬は20℃~23℃、夏は25℃~28℃を目安に”

 

これはすべての部屋の温度を一定にしようという考えに至ります。それはすごく理想の環境ですが、やはり家にはいろんな機能があり、トイレや収納部分といった場所は細かく仕切りがあるのが一般的です。

なので家全体がいつも20℃必要なのではなく、家全体が結露を起こさない程度の温度域にあればよいのです。その温度とは、ある一部屋が10℃以下にならないということがひとつの目安になります。

以上が結露対策の結露防止の四原則になります。

 

ひとくちに結露といっても様々な原因や状況によります。

また、別の記事では夏に発生しうる「夏型結露」についても特集していますので、そちらも参考に!