住まいのメモ帳

高断熱・高気密・換気フィルターなど、
大切な住まいをより快適にするポイントを一級建築士が教えます!

2018.01.09

ガラッとリノベーションのススメ【耐震・断熱改修工事】

新築工事や建て替えが減って、リフォームの時代に入ったと言われています。

高度成長期からバブル景気に至るまでのあいだ、30年あまりはスクラップアンドビルドの時代でした。

当時の住宅設備では古くなり、最新の設備でもっと省エネで効率の良い商品が出ています。

古いものを新しいものに交換して完成!というリフォームはもったいないです!

このタイミングこそ「快適」で「健康」な家にリフォームできる唯一のチャンスです。

 

 

当社がおススメするガラッとリノベーションの具体的な流れをご紹介しましょう。

 

現地調査

 

① 基礎

 

基礎に鉄筋が入っているかどうかの確認をする必要があります。

基礎が無筋ではどれだけ上部建物が丈夫であろうと、その力を地盤に逃がすことができません。

無筋であった場合や欠陥があったり壊れていた場合、添え基礎や基礎の打ち直し等で補強します。

 

② 建物躯体

 

床下、天井点検口から目視で調査します。可能なら寸法等も取ります。構造部材の寸法確認、錆びや腐朽ぐあい、耐力壁になりうる構造の確認、断熱材の有無、気流止めの有無、筋交い等の有無等を細かく調べます。既存の建物図面があればより詳細にチェックできます。当時の確認申請図面があると有利です。

この調査がその後のリノベーションに影響してきますので、しっかりした現地調査は非常に重要です。

 

③ 外装部材(屋根、外壁、窓、樋等)

 

屋根や外壁は主に破損、劣化によるダメージが雨漏りに直結しています。屋根材の変更は建物の耐震強度においては有利に働きますので、この機会に検討も考えられます。

また、断熱が不十分な箇所については外壁などにその現象が見て取れる場合があります。外壁に柱日焼けが見て取れると要注意です!

断熱改修において窓は重要な部分です。窓からの熱損失は建物の構成要素のなかでは一番ロスが大きいので、この部分の改修は結果が出やすいです。

一昔前にあったエコポイント改修に内窓の設置工事で10000ポイントなど、補助金の対象となりえました。実際にその時期に浴室などの窓に内窓を設置された方も多いのではないでしょうか。

 

 

計画作成

 

現地調査から得た現況図面をもとに改修計画を立てていきます。

 

① 間取りやデザインを決定する

② 耐震改修&断熱改修を同時に進行させる

③ 耐震改修は計画前・計画後の強度を計算し、断熱改修でも燃費性能を比較する。

④ 夏の対策やバリアフリー等の改修も視野にいれる

⑤ 予算作成・決定し工事着工

 

 

といった流れでしょうか。このあいだ時間はかかりますが、納得できる方法を模索します。

予算と計画の内容・効果を比較検討し、長い目でみることが重要です。

また、これは中古住宅をリノベーションする場合にも有効な手段です。

 

単純な修理によるリフォームで済む場合と、建物の構造体内部からガラッと手を入れるべき建物と事前に入念な調査が必要です。これを「インスペクション」と呼び、国の補助金を得られる性能向上リフォームをする際には、必須のものとなっています。

 

また、時代の流れにより耐震性能や省エネ基準も変わります。

建物は一度建てると、なかなかアップデートできないものです。小規模なリフォームを何回も分けて実施するにしても、長い目で見た計画に基づく改修計画を立ててみませんか。