住まいのメモ帳

高断熱・高気密・換気フィルターなど、
大切な住まいをより快適にするポイントを一級建築士が教えます!

2018.01.14

シンプルデザインのすゝめ

住まいの間取りを考えてくれる設計士にもいろんなタイプがあります。

 

いい人設計士

お客様は神様と要望を聞いてその全部を叶えようと、一生懸命間取りの中にすべての要望を詰め込むタイプ。

 

ドヤ顔設計士

理想のプランはすでにあってどんな要望が出ようとも自分のプランを当てはめて、これが絶対だ!最適です!と言うタイプ

 

両者は極端な例ですが、設計士もまた同じ人間である以上細かく要求されると、それに応えようとします。その要望が十分に叶えられればその場はOKなのですが、細かく決めた内容は今の住まいに最適だということなのです。それがあとでライフプランの変化に伴い、不自由にならないように、余計な造作や凝りすぎず、できるだけシンプルな間取りが良いと思います。

なので、余裕をもった計画を大きな長い目で見ることが大事だと思います。

 

 

シンプルデザインにする3つのコト

 

① 子供部屋

子供部屋に関する考えがシンプルデザインには重要だと思います。子供の数だけ子供部屋が必要と考える親御さんは多いと思います。実際、よく子供室を最低2つと要望としてあります。

この子供部屋に関して実際に作ったはいいけど、しばらく物置だねという使い方はよく耳にします。

この部屋自体が必要なのか?という疑問からスタートし、当面はフリースペースで、後に子供部屋、またその後は夫婦の部屋もしくは趣味部屋にと可変性をもたせる部屋でもいいかと思います。

省エネの視点からは、あまり細かな間仕切りは無い方が有利に働きますので、おおきく余裕のある部屋でいいのではないかと思います。

 

② 収納

「モノは増える一方だ」「収納は多い方がいい」「あるにこしたことはない」

など、収納はあるほうが良いと考える人は多いようです。確かに、季節家電と呼ばれる、扇風機やストーブ等、また、掃除機や空気清浄機などの家電は場所を必要とします。

また、消耗品と呼ばれるトイレットペーパー、掃除用具、日々の生活に欠かせない食品類はどうしてもその収納は必要です。

問題はその量なのです。収納のスペースではなく、そのモノの量を必要最低限で持つか、余計にまたは緊急用にと持つかで収納スペースは変わります。

実はこの部分は、本当に今必要かどうかで判断することにより解決します。

ライフスタイルの変化と共に、今必要なものが何かというものも実は変化しています。

それを見極め、判断すれば実はそこまで生活にモノが必要ではないと考えられたとき、収納というものは解決しています。

 

③ メンテナンス

シンプルな構造にしておくと、後のメンテナンスが容易で安価で済むというメリットがあります。

後々、リフォーム時にも有利に働きます。複雑な構成でつくられた構造や設備は、故障の際、原因が多岐に渡り調査、診断、修理が必要となるためシンプルなモノがおススメです。

また、長く使える良いモノが手間いらずならこんな経済的なモノはないです。たとえその時の予算をオーバーしようとも長い目で見ると結果的には支出は格段に抑えられます。

 

 

生活は変わります。自分も変わります。いつかは老いていくように日々変わっていきます。シンプルデザインを勧めるのはこうした理由からです。