住まいのメモ帳

高断熱・高気密・換気フィルターなど、
大切な住まいをより快適にするポイントを一級建築士が教えます!

2018.04.28

【断熱×気密×換気】 健康で快適な家つくりに必要なこと②

今回は新築をお考えの方に特に注意することをお伝えします。

 

快適な家に重要な3つの性能

・断熱性能・・・建物外の空気の管理

・気密性能・・・建物内の空気の管理

・換気性能・・・外気と内気のやりとり

 

現在(2018年5月現在)の状況では新築をお考えの方は、2020年の省エネ基準の義務化を前にその基準を念頭に置いた性能を確保した建物を考えられるべきだと思います。

 

性能値の差で家の良さを比較する方法もありますが、当社では「断熱×気密×換気」のバランスを重要視しています。以下に快適な家の3要素の関係性のイメージ図を表します。

 

 

3つの注意すべき営業トーク

 

断熱材料による説明

断熱と気密に関してはそれぞれ「断熱ライン」・「気密ライン」を一筆書きのように連続することが重要です。各ラインは、「屋根・天井」「壁」「床・基礎」の部位をひとつのハコのように繋げます。

ここで重要なことは、施工性や施工精度の問題です。各ラインを1つに繋げ易い材料選定が重要なひとつの要素です。また、その材料の特徴がその部位に適していることも必要です。

よって、感情的な判断で断熱材を選定するものではありません。(羊毛は自然素材だから良い、グラスウールは吸い込むと体内に残るなどのイメージだけの営業トークにご注意!)

 

断熱工法による説明

工法による安易な判断も危険です。(外断熱だからいいとか、基礎断熱だから安心だとか)

あくまで、どの部位で熱を断つのか、気密のラインはどのように繋げるのかなど実際の建物の計画により工法は決まるのであって、工法ありきで性能を決めるモノではありません。

 

設備機器による説明

改正省エネ基準対応の効率のいいエアコンだからだとか、全熱交換型の換気扇を使っているからだとか、全館空調だとかの、冷暖房機器や換気形式・設備の選定だけであたかも省エネ・快適な住宅ができあがるとの説明も良くあります。設備機器の選定も、あくまで断熱×気密のバランスがしっかりとれている状態での選定となり、目指す基準やZEHやゼロエネ仕様にしたいがために選ぶものではありません。あくまでその計画に対して一番適した内容となることが重要です。

 

以上のように「~を採用しているから大丈夫」といった話が、営業段階ではよく話されます。

絵に描いた餅にならないように、実際の現場で機能することが最重要事項で、それが結果的にはお施主さんの快適性につながると信じています。

 

次回はリフォームのお話です!